出口戦略

綺麗なだけでは売れない時代。リフォームとリノベーションの違い

2026年6月23日

COLUMN 考察 / リノベーション・差別化
リフォーム ・ リノベ ・ ペルソナ設計

綺麗なだけでは売れない時代。
リフォームとリノベーションの違い

誰が見ても綺麗な部屋が、思ったように売れない。
その理由は、「綺麗」が当たり前になったからです。

公開日:2026.06.17 カテゴリ:リノベーション 読了:約6分 監修:株式会社ストプラ
SUMMARY

リフォームはマイナスをゼロに戻す工事、リノベーションはマイナスをプラスに変える工事。設備が新品で見た目も綺麗——それでも売れにくい時代です。多くの物件が一定水準を満たすいま、必要なのは「綺麗」ではなく「誰のための部屋か」という設計です。

リフォームとリノベーションは違う

一般に、リフォームは「マイナスをゼロに戻す工事」、リノベーションは「マイナスをプラスに変える工事」と言われます。古い設備の交換や傷んだ部分の修復がリフォーム。間取り変更やコンセプト設計で新しい価値を生み出すのがリノベーションです。

リフォーム
傷み・古さを直して原状に戻す
0
マイナス → ゼロ
リノベーション
企画・設計で新しい価値を足す
0
マイナス → プラス

綺麗にしたのに売れなかった

当社でも区分マンションを購入し、フルリフォームして再販した事例があります。設備も新品、見た目も綺麗、間取りも使いやすい。いわゆる「誰が見ても綺麗な部屋」でした。しかし、思ったようには売れませんでした。

2,480万円 販売開始 2,100万円 成約 100万円ずつ値下げ
近隣の競合より少し割安になって、ようやく成約。「綺麗」だけでは価格競争に巻き込まれた。

東京では「普通に綺麗」が当たり前になった

これは私自身の考えですが、東京都では長年にわたり新築マンションが供給され続け、賃貸住宅の設備水準も年々向上しています。かつては「賃貸だから最低限」という考え方もありましたが、近年は分譲と見間違えるような仕様の賃貸も増えました。電子タバコの普及でクロスのヤニ汚れも減り、室内が綺麗な状態で維持される物件も増えています。

綺麗だけでは選ばれない

その結果、東京都では「綺麗」「設備が良い」というだけでは差別化が難しくなっています。多くの物件が一定以上の水準を満たしているからです。不動産は最終的に1組のお客様しか住みません。万人受けを目指して作った物件は、結果として価格だけで比較されることもあります。

必要なのは「癖」

近年、売れる物件にも貸せる物件にも、ある程度の「癖」が必要だと感じています。10人見たら9人は興味を持たなくても、1人が「絶対ここに住みたい」と思う物件の方が強いことがあるのです。

万人受けを狙う
10人が「まあいい」
→ 結局は価格で比較される
「癖」で1人に刺す
1人が「絶対ここ」
→ 価格以外の理由で選ばれる

ペルソナを考える

大切なのは、誰に住んでほしいのかを決めることです。その立地にはどんな人が住みたいのか。どんな生活をしているのか。何に価値を感じるのか。それを考えずに工事をしても、単なる綺麗な部屋になってしまいます。

リノベーションは設計力

リノベーションは工事ではありません。次の4つの掛け合わせです。

企画
PLAN
調査
RESEARCH
マーケ
MARKETING
想像力
PERSONA

綺麗なだけでは売れない時代。
だからこそ、「誰のための部屋か」を考える。

この記事の要点

リフォームによる設備更新だけでは、差別化が難しい場合があります。競争の激しいエリアでは、「綺麗な部屋」ではなく「誰のための部屋か」が重要です。リノベーションを検討する際は、立地特性とターゲット層を明確にしたうえで企画を行うべきです。

この事例が参考になる方

  • 区分マンションオーナー
  • 空室が長期化している
  • 売却前のリフォームを検討している
  • 中古マンション再販事業者
  • 賃貸経営を行っている
関連キーワード
  • #リフォーム
  • #リノベーション
  • #区分マンション
  • #再販
  • #リーシング
  • #ペルソナ設計
  • #差別化戦略
  • #不動産マーケティング
CONTACT

「綺麗な部屋」で終わらせない。

立地のペルソナを起点に、売れる・貸せるリノベーションを企画から一緒に設計します。工事の前に、まず「誰のための部屋か」を整理しませんか。

リノベ・再販の相談をする
初回相談 無料 / 秘密厳守 / 売り込みはしません

※本記事は当社の実例と考え方をもとにしたものであり、記載の価格・成果は個別事情によります。リノベーションの企画・投資判断は専門家の助言のもとで行ってください。